ワンマンライブに向けてのご挨拶です!

  • 2020.02.04 Tuesday
  • 21:00


長らくお待たせしました!と言えばいいのか、そもそも待ってくれた人なんているのか、自信は無いし、不安だし、というのが今の正直な気持ちなのだけど、わたくし鈴木ナオト、6年ぶりのワンマンライブを今年の10月30日金曜日に秋葉原CLUB GOODMANにて開催させて頂くこととなりました。

現在の自分の音楽活動は胸を張れるようなものではありません。自分の周りには素晴らしいアーティストやミュージシャンがたくさんいて、精力的に活動し、表現し、オーディエンスを沸かせ、何よりその音楽で、歌で、オーディエンスの心をギューっと掴んでは感動を与え、そんな時、俺はいつも歓声に湧くオーディエンス側のほうにいて、すごいなぁ、すごいなぁ、とそんなことを思っては、カウンターで追加のビールを頼み、そこにいた顔馴染みの人たちと談笑しては、ステージを終えた仲間の好演や熱演に賛辞を送り、気分良く酔っ払っては帰宅していました。
そう、俺にとってのライブハウスは、自分が演じる場所であること以上に、誰かを応援したいがために足を運ぶ、そんな場所になりつつありました。

情熱が枯れたのか。いや、そんなことは無い。いや、どうなんだろう、若いバンドマンや若いアーティストの子たちと触れ合って、目の前で激しく燃え上がるようなMCや熱いステージを目の当たりにすると、これが純粋培養な情熱なのであって、そんなアーティストたちと今の俺を比べたら、今の俺は決して情熱的とは言い難い。

すると俺は何なんだろう、そう考えてみると、激しく燃え上がるような情熱が自分の心を燃やし続けているのではなく、自分の中に積み重ねてきた火種みたいなモノがそこかしこに点在しては、そのところどころで燃えては消えて、燃えては消えて、なかなか一つの炎としてまとまらない、でもいつも必ずどこかの場所では頼りなく燃えている、そのような感覚の中で現在まで歌い続けてきたのではないかと、そんな気がしてきたのです。

でもね、時々聞こえてくるんです。
もう6年も前の話になるんだなぁ、、、小さな子どもたちを残したまま若くして癌で亡くなってしまった仲の良かった友人がね、ねぇナオトさん、私無念だよ、まだまだ生きたかったのに、子どもたちの成長も見届けたかったのに、ホントに無念で仕方がないよ、ナオトさん、せっかく元気に生きてるのに、最近のナオトさんは見ていてじれったくて仕方がないよ、もっと思い切りやってよ!ホントつまんない!って声が聞こえてくるんですよ。しっかりやれ!ばかやろう!って。

若い時のように言いたいことが溢れているわけではない。届けたい思いが溢れ返っているわけでもない。むしろそんな独りよがりなことよりも、今まで自分を支えてくれた人たちや、今も支えてくれる人たち、そんな人たちへの感謝の気持ちが日々大きくなってきて、こうして今もステージで歌えることが、例え少数でも聴いてくれる人たちがいることが嬉しくて仕方がない。
自分が届けたいことなんかよりも、自分が届けたいと思える人たちが今も傍にいることが嬉しくて仕方ないんです。
俺は曲を生産的に作れるタイプではないから、もっと努力して曲を作らなきゃいけないのだけど、何十回も何百回も歌っている曲が、最近はまるで新曲でも歌っているかのような感覚で詩の世界に入り込んでは、今までお世話になった人たちや応援してくれたオーディエンスたちや仲間たちの顔が目の前にバァーっと広がっては浮かんでくるんです。
俺たぶん、いや確実に、今が一番歌うたいとしていい状態だと思ってるんです。 情熱をむやみに人に浴びせるわけでもなく、爆音で音を鳴らすわけでもなく、存在も、やっている音楽も地味かも分からないけど、それが地味ではなく「滋味」なモノに変わってきている実感があるんです。

昔から尊敬してやまない神のような歌うたい、玉置浩二さんがこう言っていました。
「歌は50歳からだ」って。
しかもそれを若い時からずっと決めてた、って言うんですよ。まだ二十代の安全地帯時代から、超絶的に他を圧倒する声と歌唱力を持っていたにも関わらず、歌は50歳から、ってその頃から決めてた、って言うんです。
だからなんだって?うん、だから俺も歌は50歳からだ!なんてそんな鵜呑みで間抜けなことは言わないし、そんな高尚なことも思ってはいないです。
でも俺、昭和46年生まれだから来年の10月でその50歳になるんですよ、50歳ですよ、50歳!いくら壊滅的に数学が苦手な俺でも、来年自分が50歳になることなんてそんなこと分かっちゃいるけど、分かっちゃいるけど、こうして文字にするとちょっと窒息しそうというか、今思わずこれを書きながら深く息を吸ってゆっくりと息を吐き出して遠くを見つめてしまった。

ほんの十年前にくらいは、年を取ることと感じなくなること、この二つは自分の心の中で最大の脅威であり恐怖だったんです。
でも正直、今は自分が来年50歳になることは不思議と怖くないんです。だってみんな同じように年は取るし、これをここまで読んでくれているお前らも(ここは敢えて偉そうにうそぶいてみる)必ず年を重ねてここへ来るんだもの。
そうなると二大勢力であった「年を取る」という強敵をやっつけた今、「何も感じなくなる」という敵はまだそこにいて、色々な物事に分別も付きすぎて、様々な物事に慣れ過ぎてしまい、いよいよ何も感じなくなって何も生まれなくなってしまうことだけが恐怖なんです。
いつまで歌えるかなんてわからない、でも本当の意味で歌えなくなるというのは、声が出なくなるとか、身体を壊すとか、環境的にそれが出来なくなるとかそんなことではなくて、自分から何も生まれなくなってしまったら、それはもう、歌うたいとしての「死」なんです。そして届けたいと思える人が誰もいなくなってしまうことも同様に「死」なんです。
そしたら俺は歌う意味なんてどこにも見つけられない。だからもしそんな日が来てしまった時は、俺は潔く歌を辞める。

だけれど幸い俺にはまだそれが無い。
生産的に曲を生み落とせない俺でも、何かが生まれないなんてことはまだこれっぽっちも無いんです。ライブするたびに、これが最後かもしれない、って、最近はライブのたびによく思う。でもそれは一本のステージたりとも手を抜けない、ってことでもあるんです。それでも時々ステージでヘタは打つし、未だによくヘコむし、いつまで経っても上手くならない。でも俺はこの、いつまで経っても上手くならない、というのがある種の才能でもあって、今まで歌を続けてこれた最大の理由かもしれないんですよね。

なんだかとても長くなってきてしまった。話とMCとライブが長い。これも昔からの俺の欠点だ。 こんな駄文をここまで読んでくれた人たちに感謝したい、どうもありがとう。

でも俺、今すごくワクワクしてるんです。サポートのナオトバンドのみんなも今回のワンマンが決まって「やりましょう!!」って喜んでくれたこともそうだけれど、これだけここまで書いておいて一体何だったんだ、となるかも分からないけど、やっぱり届けたいことはたくさんあるんです。だからこそ、届けたいと思える人たちがいることが本当に嬉しいんです。

今回、縁とタイミングもあって、秋葉原CLUB GOODMANのブッカーでもあり、十数年来の親友でもあるワッシーこと鷲山さんの愛ある後押しの一声もあって、ホントに柄でも無いのだけど誕生日ワンマンという形で開催させて頂くこととなりました。今年の秋の話なのでまだまだ先のことだけれど、だからこそそれまでの間にしっかり準備して、歌うたいとしての自分をもっともっと磨いて、今以上でもなく以下でもない、ありのままの鈴木ナオトで、四十代最後のありったけの思いを胸にワンマンライブを演らせてもらおうと思っています。

そしてもう一つ。この鉛のように重い俺の腰を上げてくれたのは、周りにいる素晴らしきミュージシャンたちや仲間の頑張る姿やその気概に何度も胸を震わされたことが大きな力になっていることを伝えたい。ところどころに散らばって点在していた火種を大きな炎として一つにまとめてくれたことに感謝したい。
自覚が無い人もいると思う、でも俺がそう思っているんだからそれは本当なんだ。あ、それ俺のことかな、私のことかな、と少しでも思い当たる人は、そうです、あなたのことです、本当なんだよ、ありがとう。

本当に本当に長くなりました。 最後まで読んでくれてありがとう。 本当に本当にありがとう。 何故俺は歌っているのか、その思いを綴る本題に今から入ろうと思ったけれど、持ち時間をすでにオーバーして時間が押しているようでまた叱られるので、今回は秋のワンマンライブへの抱負と発表の挨拶ということで終わりにしたいと思います。 ワンマンのタイトル、ワンマンの構成、レコ発も同時に行うか、オープニングアクトミュージシャンへの依頼等、これから少しずつ固めていこうと思っています。

観に来てください!って言いたいけれど、まずは何よりも、観に行きたい!と思ってもらえるような歌うたいになるべく、今日からまた精進します。
また今週の半ばから寒くなるようなので、皆さま、体調には充分気をつけてご自愛下さいね。

皆さま、どうぞ宜しくお願いします。

2020年2月4日
鈴木ナオトより愛を込めて。

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