ワンマンライブに向けての再発表です。

  • 2020.09.13 Sunday
  • 21:57


【長らくお待たせしました!と言えばいいのか、そもそも待ってくれた人なんているのか、自信は無いし、不安だし、というのが今の正直な気持ちなのだけど、わたくし鈴木ナオト、6年ぶりのワンマンライブを今年の10月30日金曜日に秋葉原CLUB GOODMANにて開催させて頂くこととなりました。】

皆さま、長く続くこのコロナ禍の中元気にお過ごしですか?春の匂い、初夏の高揚、夏の楽しい幾多の風物詩、そんな季節感をまるごと新型コロナウイルスの野郎に奪われたままはや半年が過ぎようとしています。
新型コロナウイルスが世界に蔓延する少し前の二月に、冒頭のようにワンマン開催の発表をさせてもらい、驚くほどの嬉しい反応をたくさん頂きました。何事もなければその発表をした瞬間から、よーいドン!と勢いよく駆け出して、決まっていたライブも含めて、転んだりバテたり滑ったりもしながらも、そんな傷を愛おしく眺めながら十月三十日のワンマンを迎えようと、そう決意していました。

ふぅ、、、これはどうやら長くなりそうな気配なので、まずは発表から先に書くこととします。今年の十月三十日に秋葉原CLUB GOODMANで開催予定だったわたくし、鈴木ナオトのワンマンはグッドマン閉店によって中止となり、日程は変わらず、DOMe柏にて無観客配信ワンマンとして開催する運びとなりました!当日の予定を立ててくれていた方たちには、アナウンスがひどく遅れてしまい本当に本当に申し訳ありません、本当にごめんなさい。

とにかく、このブログを書くのにものすごい時間が掛かっている。早く再発表すべきことなのに、どこか納得のいかぬ内容の文章を睨み続け、もっと正直な気持ちで書かなきゃダメだ、もう少し書き足そう、つらつらつら、、、と書き進めてゆくうちに世の中の状況が変化してゆくものだから、そんな変化に同期するように自分の心境や考えた方も変化してゆき、それまで書いていたものを添削したり加筆したり、そんなことを繰り返しているうちに、これを書き始めてからすでに一ヶ月以上も経っている!

まだ日本が緊急事態宣言を発令する前の三月当初は、ナオトさんのワンマン、秋で良かったですね、との声を頂いたりしたけれど、いや、これは秋もすでに黄色信号だと思うよ、と決して楽観はしていなかったんです。かと言ってモチベーションが下がるわけでもなく、それから日本が自粛の波に飲み込まれていっても、その中で自分がやるべきことが変わらず傍にあることや、ライブハウス救済プロジェクト等も含めて人から必要としてもらえることや与えてもらえることは本当に有り難い思いでした。でも同時に、これからは先はもうホンモノしか残らない時代になるんだろうって、そんなことを考えてちょっぴり怖くなった。
なぜって、自分がホンモノに憧れ続けているニセモノであることを重々知っているからなんです。

考えてみたら今までがちょっとおかしかったのだ。元来芸事の世界というのは、そこにあるモノもそこにいる人も気品がきちんと備わっている百貨店のような世界だったはずなのに、この十年くらいの間で急速にバンドやアーティストが大量に所狭しと商品棚に並べてられているドン・キホーテのような世界になってしまった。
もちろんそれがいけないことだとは思わないし、ドン・キホーテに置いてあるモノはニセモノだらけ、なんて話をしたいわけではない。それに俺は格別用も無いのに夜な夜なふらり立ち寄ってしまうほどドン・キホーテは好きだ。だから俺はよく思うんです、ニセモノを愛そう、って。世の中はホンモノよりもニセモノに溢れているからこそ、ニセモノをただ闇雲に否定したり拒絶するのではなく、ニセモノを見て笑ったり楽しむことで日々は愉快にもなるし、それは結果的に心に余裕をもたらして、そこからホンモノを見つけ出そうとする行動や思考のとてつもないエネルギーを生み出してくれる。
でもやっとの思いでホンモノを見つけたと思いいざ比べてみたら、何がホンモノで何がニセモノかだなんてそんなことはどうでもよくなっていて、そこに愛着も相まってニセモノがホンモノを凌駕していた、なんてこともあったりする。

けれどこの長いコロナ禍で、所狭しと乱雑に積み上げられている自分たちがいよいよ棚卸しをされる時が来たぞ、って、そんな思いが襲ってきたんです。こんなことを言うとものすごく偉そうに聞こえてしまうと思うけれど、これといった特筆した芸を持っているとは思えないよう人たちが、チヤホヤされることで勘違いして、まるでちょっとしたスターにでもなったかのような気分になって、真っ赤に染まった鼻が伸びてゆく。そんなバンドマンやアーティストを傍でたくさん見てきた。だけど実際の自分はどうなんだって。天狗ならまだいい。天狗になるということは、少なくともそこに事実や評価があるからで、それが本当の自信に繋がってゆくこともあれば、どこぞの誰かにポッキリとへし折られることで心を入れ替えるきっかけをもたらされたり、心が鍛錬されることへ繋がることもしばしばあるからだ。

でもどんな世界でもそうだろうけど、調子に乗って長い間勘違いを続けるような人間たちが伸ばす鼻はそんな鼻ではなく、ウソをついたら伸びる細いピノキオの鼻みたいなものなのだ。そんな小枝みたいな鼻を誰かにへし折られたところで気にもならないのだろうし、そもそもそんなピノキオ歌うたいやピノキオバンドマンなんて、このコロナの時流の渦に飲み込まれて真っ先に淘汰されるだろう。いや、もしくは自分の熱量の薄さに気付いて自分から淘汰されてゆくバンドマンやアーティストはたくさん隠れているに違いない。このコロナ禍の中ではニセモノは確実に淘汰され、ホンモノしか生き残れない。社会構造としてそもそも当たり前のことが、より一層加速してゆくんだろうなって。

ホンモノしかステージに立つことが許されなかった時代に戻るだけなんだ、そう、元に戻るだけ。今我々は、習慣も、風習も、文化もすべて丸ごと変動する時代をその真っ只中で見つめていて、演者側の気持ちやモチベーションは当然ながら、それを今まで観てくれていたオーディエンスの人たちの気持ちもまた同じだと思う。コロナの恩恵というか、コロナが生んだ副産物である生配信ライブという文化も、それはそれは新しい音楽の形として楽しいものになってきているけれど、これから配信ライブがどんなに進化したところで、手は手を繋いでこそその真心の温度が伝わるように、生演奏を傍で身体に浴びるエネルギーには到底敵うわけがないと断言出来る。でもこのコロナが終息した後の世界で自分はどうなっているんだろう、そもそもそのステージに立っていられるのだろうか、生き残っていられるのだろうか、という思いが心のど真ん中に鎮座して、ただでさえ需要の少ない自分という歌うたいに対して、まるで禅問答のように、お前は誰だ、そこで何をしている人間だ、との問いをずっと投げかけられているような、そんな日々の中を歩いていました。

今秋にワンマンを開催する予定だった都内有数の老舗ライブハウス、秋葉原CLUB GOODMANが新型コロナの影響を受けてこの八月をもって閉店してしまうことを、長年の親友でありCLUB GOODMANのブッカーであるワッシーこと鷲山くんから電話で連絡を受けたのは六月半ばのことでした。
ワッシーは、ナオトさん、ワンマンすいません、、、と謝っていたけれど、そんなことはどうでもよかった。知らせを聞いて、まさかグッドマンが、という気持ちでいっぱいだったし、グッドマン閉店の知らせはとてつもないスピードで心に虚無感をもたらした。どんなことがあろうとも、逞しくて生きる力に満ちている人たちと分かっていても、ワッシーやグッドマンスタッフたちの気持ちや今後の生活を案じて、電話の向こうのワッシーに気の利いたことを一つも言えなかった。大丈夫とも、頑張れとも、ましてや今までお疲れさまだなんて、どこを見つめてもどこに手を伸ばしても、語彙というモノがそこからすべて泡のように消えてしまった。
ずっと音楽業界で生きてきて、その人徳や人柄で多くの人から信頼を成していったミュージシャンでもあるワッシーみたいな人が、グッドマン最終営業日までお客さんを入れられず、感謝祭のようなイベントも組めずに、直接のお礼もお別れも言えぬまま、こんな形で終えてしまうことが本当に無念でならなかった。

ワッシーはもちろん、お世話になった敏腕スタッフのジョンくんを始め、グッドマンスタッフの人たちは本当に素晴らしく、今時ワンマンなんて誰だってやっていることだけど、だからこそここでワンマンをやりたいと思ったし、ワッシーのいるグッドマンでワンマンをやりたかった。だからグッドマン閉店の知らせを受けてからというものの、たぶん自分の音楽人生で初めてとも言えるほどどこかモチベーションが下がってしまった部分もあり、こっちがダメならはいあっち、みたいに気持ちを切り替えることも出来ず、別の開催地を探すにしても、このコロナ禍で来店してくれるお客さんやお店への影響、自らの思いを何度も推考した末、グッドマン最後の出演となった七月十日のライブの前に、楽屋に集まっていたメンバーたちに十月のワンマンは延期にしようと思う、と一度は伝えたんです。

だけれど、です。 閉店からまだ一ヶ月もしないうちに、多くの人たちからの支援や声援によってグッドマンは復活に向けて戦っているし、大好きなライブハウスの人たちも、アーティストも、バンドマンたちも、決して表立って見せることはないけれど、みんな頑張っている。そんな姿を見ていたら、やっぱり演らなきゃダメだって思ったんです。
ここから先はニセモノは淘汰されてホンモノしか生き残れないとは書いたけど、ニセモノって、何をしてニセモノと言うんだ、ホンモノって、何をしてホンモノと言うんだ、って。結局のところ、ニセモノかホンモノかの話ではなくって、ここから先は気持ちが本気な人間しか生き残れない、ただそれだけのことなんだ。自分がニセモノであることを恥じるのはもうやめた。逆にコロナに教えてもらったんです、あぁ、この程度のことではこの火は消えないな、って。

実のところ、DOMe柏さんで無観客配信ワンマンを開催させてもらうことはずいぶんと前に決まっていました。七月中旬に昔からお世話になっているライブハウス、DOMe柏の配信ライブへ出演させて頂いた際に、このひどいコロナ禍の中でもオーナー南武さんがものすごく前向きな思考と姿勢で今後のライブハウスシーンのことを考えていることや、システムも含めた配信ライブへの取り組み方に感激し、そんな南武さんと店長の緒形晋ちゃんの二人に十月のワンマンのことを相談したところ、是非ともやりましょうよ!と言って頂いたことを機に、しばし持ち帰って一週間ほど熟考し、そして決断して、バンドのメンバーに伝えました。
それでも再発表がこんなにも遅れてしまったのは、何よりも自分の優柔不断な気持ちが一番いけないのだけど、グッドマン開催が決まっていた以上、グッドマンが閉店を迎える前に発表するわけにはいかない、という自分のこだわりと、再発表するのならちゃんと気持ちを伝えたい!という気持ち(でもいくらなんでもあまりに時間が掛かり過ぎる)そしてブログもほぼほぼ書き終えて、さぁもうアップしよう、と思っていた矢先に出演した先月二十八日の豪徳寺leefroomでのRYOJIROCK主催の有観客&配信ライブで、お客さんが目の前にいてくれることのエネルギー、そのエネルギーから引き出してもらえるパフォーマンスやリアルな喜びを心から感じて、その結果、やっぱり限定でもワンマンにお客さんを呼びたい!と気持ちが二転三転としてしまい、ここまで時間が経ってしまいました。

でもね、やっぱりだからこそお客さんに来てもらいたいんです。コロナなんて気にせずに安心して思い切り楽しんでもらいたいんです。だからやっぱりせっかくのワンマンを中途半端な形でお客さんを入れちゃダメだな、配信なら配信にしか出来ない楽しいことがたくさんあるし、これ、今しか出来ないことだよな、って。だから誕生日ワンマンなんて柄でもないことは後にも先にも今年一度だけと決めていたけれど、来年の五十歳の時に復活したグッドマンでまたワンマン演ればいいじゃないか、お客さんに観に来てもらうのはその時までに取っておこう!って、そう決めました!
それにDOMe柏の配信ライブのクオリティ、南武さんと緒形晋ちゃんの心意気は本当に素晴らしくて、勇気を与えてもらえたんです。これを読んでくれているかどうかは分からないけれど、ここでも改めてお礼を言わせてください。
南武さん、晋ちゃん、俺を救ってくれてどうもありがとう。

半年以上も前に発表したことで、相変わらず営業が苦手な俺はそれ以降ワンマンのことについて一度もアナウンスしていないので、忘れてしまった人も多いかもしれません。そもそも俺が十月三十日にワンマンを演ること自体知らなかった人も多くいると思います。
それでも来月のワンマンの予定をスケジュール帳に書き込んでくれていたり、開催を危惧して声を掛けて頂けたこと、本当に嬉しかった、どうもありがとう。だけどアナウンスがこんなにも遅れたことですでに誰かに迷惑をかけてしまっているのではないかと案じています。
とにかく、とにかくアナウンスがこんなにも遅れてしまったことを謝らせてください、本当にごめんなさい。

また今回もものすごく長いブログになってしまいました。でもコロナによって激変したこの世界の中でも、音楽に対する心意気は半年前に書き綴った気持ちと変わりはありません。いつもふざけていると誤解されがちだけれど、それはある意味誤解ではなく、俺は本気でふざけてるんです。行動や思考は振り子の動きと同じだと考えているし、実際にそうだから、振り幅は意図して大きく、広くしてやらないと面白くないし、同じ力で逆側へもいけないじゃないですか(笑)

最後まで読んでくれた皆さま、長くなりましたが読んでくれてどうもありがとう。
十月三十日は配信ワンマンという形になりましたが、ここからみんなの姿はちゃんと見えているので、無観客配信ワンマンではないのです、お互いが夢心地になれるような夢観客配信ワンマンを作りたいと思っています。でもそこはやっぱりワンマンなので緊張している自分もいるとは思いますが、限定でもお客さんを呼べる状況になってきたのにも関わらず無観客配信という形を取ったのは、ある意味今しか出来ないひとつの挑戦でもあります。なので緊張することは当たり前、だけれどとっても楽しみでワクワクとした気持ちで当日を迎えることが出来そうです。

ただひとつだけ心配なのは、まだワンマンのセトリをメンバーのおーたくん、ニシくん、うみんちゅ、小野くんに渡していないので、ナオトさんはワクワクしているかもしれないけど俺らはハラハラしてるよ!ときっと怒られる、ということです。
ごめんみんな、相変わらずな俺をどうか許してくれ。そしてどうぞ宜しく頼みます。

そんなわけで皆さま、コロナと身体には充分気をつけて、自分の愛していることと、自分の好きな音楽を信じてくださいね。 夢観客配信ワンマン、観に来てもらえたらハッピーです。楽しい夜を作れるよう頑張ります! どうぞ宜しくお願いします!

Naoto Suzuki Special Movie Oneman
『New Age Paradiso』配信チケット購入はこちらから!


令和二年九月十三日
鈴木ナオトより、より一層の愛を込めて。

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< October 2020 >>

鈴木ナオト twitter

facebook

selected entries

categories

archives

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM